皆さん、マーガレットです。
お待たせしました、テーマ別世界遺産ブログ、今回は「産業遺産」よ。
このテーマは比較的近代的な世界遺産が多いわね。
「産業遺産」って、特定の産業によってその地域が発展したことを
後世に伝える産業遺物や遺跡のことを言うのよ。
このテーマの代表的な遺産としては「ヴェリチカ岩塩坑」があるわ。

この岩塩坑はポーランドにある世界最古の岩塩鉱山にあって、14〜16世紀には
ポーランド王国の財源の30%を担うほど、重要な産業地だったのよ。
この坑道は総延長300km、深さ300mにも及ぶ巨大なものなのだけれど、
特徴的なのは、鉱夫たちが造った数々の美しい岩塩の彫像品。
彼らは、岩塩で礼拝堂を作り、祭壇を作り、精緻なレリーフをほどこした像を飾ったの。
それだけじゃなく、塩の結晶を加工して造ったシャンデリアまであるのよ。
暗い坑道の中で美しい輝きを放つシャンデリアはまさに芸術品よ。
彼らは一体どういう思いでこれら塩の作品を作り上げたのかしらね・・・。
きっと、働きながらも信仰を忘れずに、日夜を過ごす坑道の中でも神様とともにありたいという
願いが作り上げたものなのよね。
19世紀になって、換気設備の不備で保存状態が悪化し、一時危機遺産に登録されてしまったのだけれど、
除湿設備が付設されて、それは解除されたわ。
次に紹介するのは「キンデルダイク=エルスハウトの風車群」よ。

風車と言えばオランダ!オランダといえば、風車!っていうくらいオランダの顔でもある風車だけれど、
この風車には重要な役割があったのよ。もともとオランダは国土の70%以上が海面よりも低いの。
だから干拓地に過度の水が入らないように大規模な運河を掘ってきたの。
だけれど、結局地盤沈下が起きて、さらに排水の問題が深刻化してしまったのね。
そこで、風車のポンプを利用することで排水する方法を発明したのよ。
19世紀には約1万基も設置されていた風車も、現在では約19基が稼働しているのみ。
これらの風車は第二次世界大戦中のエネルギー不足で復活したものなの。
水害を防止するだけじゃなく、農業用の水源として、また羽根の角度によって
伝言板の役割を果たし、通信手段としても利用されてきたのよ。
まさにオランダの歴史と生活とともに風車があったということがわかるわね。
あと、世界遺産の中でも変わり種と言えるものが「インドの山岳鉄道」よ。

鉄道が世界遺産?って、ちょっとびっくりしちゃうわよね。
まず、1879年に、当時インドを植民地にしていたイギリスが紅茶の輸送を主な目的として
建設し、1881年に開通したのが「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」。
そう、皆さんも良く知っている紅茶のダージリンの名前がついた鉄道なの。
ニュー・ジャルパーイーグリーから、ダージリン間の約88kmを走る鉄道で、高低差約2000メートルを
登る登山鉄道でもあるの。
そのため、速度はとっても遅くて、速度10km/hくらいなんですって。
なんと、走行中に飛び乗る乗客も多いのよ。なんだかメルヘンでかわいい鉄道よね。
2005年には「ニルギリ山岳鉄道」も世界遺産に拡大認定されたのよ。
こちらもインド三大紅茶のニルギリ・ティの産地を走る鉄道で、両方とも現役なのよ。
ぜひ、一度は乗ってみたいわ!
8時間はかかるから、ゆっくりのんびりしたい時にいいかもね。
ランチにはオーダーしておけば、途中駅で供給される車内食も
利用できるみたいだから、お弁当の心配もなしね。
インドのランチだから・・・メニューはやっぱりカレーかしら??
| 2009年01月19日 14:14
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こんにちは。マーガレットです。
「タージ・マハル」ってどこにあるかみんな知ってるかしら?
そう。インドよね。
昔、ムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが、若くして亡くなった最愛の王妃ムムターズ・マハルのために建てた白大理石造りの巨大な建造物で、世界一美しい霊廟、“白亜の霊廟(れいびょう)”と呼ばれているわ。要は、大きなお墓なのです。

皇帝は王妃ムムターズ・マハルをとても愛していて、戦場にすら一緒につれていったんですって。
その王妃は14人の子どもを生みますが、36歳の若さで亡くなってしまいます。でも皇帝は三男によってタージ・マハルの近くのお城に幽閉されてしまいました。
本当はタージマハルのそばに流れるヤムナー川の対岸に自分の霊廟を建てて、そこを黒い大理石でできた橋でわたれる様にしたかったんですって。

この川の向こうかしらね。
幽閉されてしまったのでその願いはかなえられなかったのですが、今は「タージ・マハル」で二人は一緒に眠っているわ。
ところで、この美しい「タージ・マハル」を自分の国の貧しい人々に見せてあげたい、という願いから自らレプリカを作ってしまった人がいるのよ!

バングラディッシュの富豪Ahsanullah Moniさんは、総工費は総額3900万ポンド(約54億円)をかけけて自国に建設してしまったの。正確に再現するため、建築の専門家がインドまで足を運びタージ・マハルの測量を行ったんですって。
なんでも、ブロンズ160キロ、イタリア産の大理石、花こう岩、そしてベルギーから取り寄せたダイヤモンドを使用しているそうよ。
本物のタージ・マハルの建造には作業員2万人と20年という長い歳月が費やされたのですが、当時と比べて技術が進歩したことにより、レプリカの工期は作業員の数もはるかに少なく、しかも約5年で完成するだろうと言われています。
完成は2009年1年の予定です。
人類のすばらしい遺産をこんな風に再現しちゃうのも、すごいわよね!
『タージ・マハル』
国 名 : インド
分 類 : 文化遺産
遺産名(英語) : Taj Mahal
登録年 : 1983年
| 2008年12月15日 16:16
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こんにちは、マーガレットです。
お待たせしちゃいました、世界遺産ブログです。
遅くなってごめんなさいね。
さて、前回は、世界遺産を大きく分けた10グループのうち、
「文化的景観」というのを説明したけれど、今回は「古代ギリシアとヘレニズム」よ。
ヘレニズム(Hellenism)って?
あまり聞いたことない言葉よね。
これは、ギリシア人(ヘレネス)に由来する言葉で、いくつかの意味があるの。
まずは、アレクサンドロス大王の東方遠征によって、
東方の地域にギリシア文化が伝わり、オリエント文化と融合して
誕生した文化を「ヘレニズム文化」というのね。
もう一つの意味は、その文化が栄えた時代の名前よ。
アレクサンドロスの治世からプトレマイオス朝エジプトが滅亡するまでの約300年間、
紀元前334年から、紀元前30年の間を「ヘレニズム時代」というの。
あ、もちろんギリシア文明はもっともっと歴史が古いわ。
ミュケナイ文明が始まったのは、紀元前1600年ごろですからね。
古代ギリシアとヘレニズムの範囲は、発祥の地、ギリシアからキプロス、イタリア、
トルコ、チュニジア、パキスタン、レバノン、と、広範囲に広がっているわ。
古代ギリシア文明の代表的な遺跡は、ギリシアのアテネにあるアクロポリスの丘にあるパルテノン神殿ね。

15本のドーリア式列柱が並んでいるとても美しい神殿よ。
ギリシアといえばギリシア神話が有名だけれど、
この「パルテノン神殿」に奉られていたのは、女神アテナよ。
その他には、今年はオリンピックの年だったけれど、
そのオリンピック発祥の地である「オリンピアの考古遺跡」なんかも有名ね。
オリンピックは紀元前766年から紀元後の393年まで、1300年も続いていたのよ。

この写真は古代競技場跡よ。
ヘレニズム文化の遺跡としては、パキスタンの「タキシラの都市遺跡」なんかが興味深いわ。

アレクサンドロス大王の遠征は、ヒンドゥークシュ山脈を越え、
インダス川流域まで及んでいたのよ。
ここはガンダーラ仏教が開花した地でもあるの。
ガンダーラ仏教については、また別の機会に紹介するわね。
異なる文化がいりまじって誕生した文化って、
それぞれの特徴が融合していて、とても面白いわよね。
| 2008年10月27日 16:03
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串間美千恵(クシマ ミチエ/みっちー)- デザイン会社等を経て、1996年テレビ朝日系列株式会社エル・エス・ディーに入社。
3DCGアートディレクターとして、番組などの CG、キャラクターデザインや制作を手がける。2001年に独立、dicro animation studio チームを結成。数々の映画やTV、CMの仕事に携わる。現在オリジナルコンテンツの開発と運営、Webデザイン、映像制作等を行う株式会社dicro代表。2004年、日本エンジェル大賞受賞。 2007年、同受賞作「魔法昆虫使いドミター・レオ」で児童書作家としてもデビューを果たす。